電気主任技術者試験(以下電験)を受験する人が最も恐れることと言えば、『リセット』です。電験で言うリセットは、科目合格や1次試験合格が無効になることです。
報告が遅くなりましたが私は、令和5年度に続き、令和6年度電験2種2次試験に不合格でした。それにより、1次試験全科目受験からやり直しです。リセットになり、悔しくて大泣きしました。
その経験をしたからこそ、「リセットになって良かった」と思うこともあります。何故そう思うのかを3つお話しします。
電験2種でいうリセットとは?

まずは電験2種について令和7年現在のルールを紹介します。知っている方は飛ばしていただいても大丈夫です。
電験2種の試験は、1次試験は毎年8月下旬、2次試験は11月中旬の年に1回行われます。
その上でリセットは、1次試験の科目合格、2次試験受験資格の2種類があります。
まず、1次試験の科目合格についてです。これらは、「理論」「電力」「機械」「法規」の4科目があり、3年以内に4科目全て合格することで、1次試験合格になります。
次に2次試験受験資格です。これは1次試験合格すれば、2次試験受験資格が2年有効になります。2年以内に2次試験に合格すれば試験合格、2年とも不合格になったら受験資格が消滅し、1次試験全科目受験からやり直しになります。

1次試験の科目合格は3年有効なのに、何で2次試験は2年だけなんだろう?

不思議な制度だけど考えても仕方ないわ。
それよりも勉強に集中しなさい。

はい・・・。
リセットになって良かったこと3選

本題に移ります。なぜリセットになって良かったか、3つお話しします。
1. 理解の薄さに気付けたこと
1つ目は、自分の理解力不足に気付けたからです。私は令和5年度に1次試験に合格しました。この年の理論科目の合格率は33.5%と令和元年以降過去2番目に低い年でした。
当時の私は、微積分や微分方程式などの2種に要求される数学が全然分かっていませんでした。試験は多肢択一式でしたので、私はそれっぽい選択をしてギリギリ合格することができました。
そんな理解力が薄いまま2次試験に進出したので、敵うはずがありません。リセットになり1次試験から勉強し直して、2種数学に苦戦しています。正直、何で難関だった当時の試験に合格できたのか、今でも分かりません。
もし昨年度に2次試験に合格していたら、「中身が薄い第2種電気主任技術者」が爆誕していたことでしょう。理解力不足に気付けたことで、学び直す機会をいただくことができたと感じています。
2. 頑張りが報われる難しさに気付けたこと
2つ目は、頑張りが報われることは非常に難しいと気付けたことです。私はリセットを経験し、電験2種の難しさを改めて思い知ることができました。
私は令和5年度に不合格となり、思考習慣から見直してリベンジに挑みました。そのかいあって、令和6年度は前年度よりも手応えを感じていました。それでも不合格となり、試験の難しさに絶望しました。
この時の私は、「思考習慣を見直してまで勉強したが、その頑張りが報われなかった」と絶望しました。

頑張りが報われることは本当に尊いことなんだ。
だからこそ、改めて気付くことができたのです。
3. 調子に乗る未来を変えたこと
3つ目は、テングになることを防げたからです。私は令和4年度上期に電験3種の試験に合格しました。この時は2回目の試験でしたので、私の中では上出来だと感じていました。
翌年はその勢いで、エネルギー管理士や電験2種1次試験をダブル受験し、1発で合格しました。2次試験に1度は落ちましたが、2度目の試験で手応えを感じてました。正直この時の私は、調子に乗っていた一面を持っていました。そこで不合格通知を受け、絶望しました。これでもし試験に合格していたらどうなっていたか?きっと私は、調子に乗った発信をしていたことでしょう。
最後に

もちろんリセットになると、1次試験からやり直しになるので、取得までの労力がかかります。人によっては、キャリアアップや転職への道が遠のくこともあります。私も資格を取得し、職場でのキャリア形成や転職を検討していましたが、全てが崩れました。
リセットを経験した私だからこそ思うことがあります。

頑張りは報われない。
だから人生は楽しいんだ!

悔しい経験は、挑戦者だけ味わえる特権なんだ!
と思えたのです。

リセットを経験したからこそ、気付くことがあるのね。
遅くなりましたが、令和6年度に電験合格された方々、本当におめでとうございます!
そして私と同じくリセットとなった方々、想いは様々と思いますが、ナイストライです!
私は当初、令和7年度の電験は1種受験を考えていましたが、やはり2種にリベンジしたいと感じました。今年度は2種1次も2次も一気に合格します。
この先リベンジを目指す方も、他の道に進む方も、一緒に頑張りましょう!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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