
電験2種2次試験、いくら勉強しても理解できない!
また不合格になりそう!
電験2種2次試験の難易度の高さを思い知らされ、そういう不安を抱えてました。
電験2種に限らずどの資格試験でも、「過去問を繰り返して勉強する」が合格への正攻法です。
偏差値50前後の工業高校機械系学科卒で実務経験ゼロ、ADHD気質の私に取って、過去問をやるだけでは理解できませんでした。
- 電験2種への考え方
- 問題文の理解ができない
- 問題が多過ぎて、何を理解できてないか整理できない
- 凡ミスが多い
これらの課題を抱えており、ただ過去問を繰り返すだけでは合格できないと感じてました。

電験2種への考え方は、下記の記事で紹介しています。


それでも理解不足や凡ミスが多いので、合格できる気がしません。
どうやって勉強すれば合格できるのですか?

あなたにとってちょうどいい勉強方法を教えてあげるわ。
【勉強法の概要】
- 使用したコンテンツ:基礎から応用まで体系的な教材選択
- テクノロジーの活用:最新のツールを活用した効率的な学習方法

これらをやればあなたでも上位5%(電験2種2次試験合格率)に入れる可能性が有るわ。

頑張ります!
電験2種1,2次試験を勝ち上がるのは、受験者の上位5%のみ。
昨年達成できなかった偉業を勝ち取るべく、私が行ってきた勉強法を紹介します。
使用したコンテンツ

私が活用したコンテンツは以下の通りです:
◎メイン教材
- 「電験2種2次試験完全攻略」
- 「キーワードで覚える電験2種二次論説問題」
- 「戦術で覚える電験2種二次計算問題」
◎本番形式
- 「電験王電験2種二次試験」
- 「電験2種模範解答集」
◎補助教材
- 「電験王電験1種二次試験」
- 「これだけシリーズ」
◎模擬試験
- 「e-DEN電験二種二次 模擬試験」
コンテンツを利用する上での私の理念は「解ける問題、少し頑張れば理解できる問題を徐々に攻める」でした。
引き出しを増やそうと思い、対象座標法やパワエレも頑張ろうと思いましたが、理解するのに時間が掛かると感じ断念しました。
モチベーション維持のために、この理念のもとで勉強を進めていきました。
メイン教材

リベンジする上で一番のメイン教材に選んだのは、『オーム社 電験2種2次試験完全攻略』です。
令和6年1月までは、平成19年~令和4年度の16年分を周回してましたが、それだけでは足らないと感じて、購入しました。
完全攻略は新制度である平成7年から平成30年までの過去問を240問収録しています。
幅広く対応したいと考えた私はこの教材を2月に購入して、11月まで5周しました。

完全攻略だけで網羅されてない問題が出たらどうしよう。

あれもこれもやるのはおススメしないけど、不安な気持ちは分かるわ。
それなら、これも使いなさい。
完全攻略も240問と収録数が多いのですが、カバーしきれない問題もあります。
「この問題、ちゃんと勉強していれば解けたのに~!」
と思うのが嫌でした。
実際に、令和5年度の電力管理問1:水力発電と問2:多導体の問題でそういう経験をしています。
その対策で、『電気書院社 キーワードで覚える電験2種二次論説問題 戦術で覚える電験2種二次計算問題』も活用しました。


キーワードは論説、戦術は計算問題の過去問集です。
この2冊は旧制度である平成6年以前の問題も収録されており、完全攻略に載っていない問題演習に活用しました。
実際にキーワードでは、令和6年度電力管理問1で出題された火力発電の脱気器の問題も収録されています。
幸い私はこの問題をやっていたので、半分以上の部分点を取れてると思います。
補助教材

「電験王電験1種二次試験」を補助教材として使用しました。
電験1種の勉強をした目的は、「2種で出そうな類題対策」と「自信を付ける為」です。

2種だけでも精一杯なのに、1種なんて無理だよ!

1種の中にも2種レベルの問題は確実にあるわ。
それを見つけ出して攻略するのよ。
実際に令和6年度電力管理問2では、令和元年度1種電力管理問2が類題として出題されています。
また、1種の問題を解くことで、メンタルが強化されます。
1種の過去問を解けた時の成功体験は、試験本番での自信に繋がりました。
ただし、現代制御や対象座標法など、明らかに難しい問題は理解に時間が掛かるので避けた方が良いでしょう。
1種を見据える方や時間が有る方なら良いですが、そうでない場合は「この問題、2種レベルだな」という問題にのみ手を付けることをお勧めします。
本番形式

令和5年度の試験本番、緊張と慣れない記述式の解答用紙に戸惑いました。
手も足も出なかったことを今でも覚えてます。

だからこそ、本番と同じ環境で練習を重ねることが大切なのよ。
と言うことで、本番の試験を想定して過去問演習、9・10月に3回の模擬試験をしました。
実施方法は、
- 過去問年度毎に電力管理を2時間、機械制御を1時間実施
- 本番をイメージした解答用紙を使用
- 模擬試験では、本番と同じ試験の時間帯で実施
(電力管理→10:00~12:00 機械制御→13:20~14:20)
過去問演習では「電験王電験2種二次試験」「平成24年版電験2種模範解答集の2冊使用しました。
この2冊は令和5年度受験時にメイン教材として使用してたものです。


※私が使用した平成24年版は、令和5年8月にメルカリより購入しました。
この時は運良く手頃な値段で購入できました。
こういった古い年度版の多くは、高額で転売されています。
購入時は注意してください。
この時の解答用紙は本番で使用されるものを参考に自作した用紙で演習を行いました。
自作の解答用紙は、令和5年度 電験2種2次試験受験 リアルな感想(解答用紙付き)で無料配布してます。
必要な方は、こちらから持って行ってください。
また、解答用紙の使用について、『Tairaさん』のYouTube動画で紹介していただきました。

試験勉強でお世話になっているので、紹介して頂いて嬉しいです。

パーチャル本人は、本番形式以外でノート使用してるわよね。

それは内緒でお願いします。(笑)
模擬試験は「e-DEN電験二種二次 模擬試験」を使用しました。
こちらは、『山下先生』『電験どうでしょう 川尻先生』『夕霧塾 夕霧先生』が作成されております。
過去問をベースにしたオリジナルの問題で、自分の実力を知る絶好の機会となりました。
こちらのサイトで毎年リリースされており、令和3年度以降の模擬問題を購入することができます。

こちらは、
・模擬試験&模範解答&解説動画→税込2,200円
・模擬試験&模範解答&解説動画&先生からの添削→税込11,000円
となってます。

問題の質が良くて、お手頃な価格ね。

問題のレベルも歯応えが有って、実力を知る良い機会になりました!
テクノロジーの活用

過去問を繰り返し解いていくことが、電験2種2次試験攻略の王道です。ただ闇雲に過去問を解くだけでは不十分でした。

こんなんじゃ何年やっても合格できる気がしないよ。

じゃあこれを使いなさい。
そこで私は、「Chat GPT」と「Notion」を活用することにしました。

何これ?
勉強だけで大変なのに、こんなん使いこなせないよ。

今の時代、こういうツールが使えないと詰むわよ。
黙って使ってみなさい。

リセットが掛かってる瀬戸際だけど…。
やるしかない!
これらのツールはスマホアプリでダウンロードできるので、いつでも使用することができます。
私はこれらをどう使ったのか?説明します。
Chat GPT
Chat GPTは2022年にアメリカのOpenAI社がリリースしたAIツールです。
チャット形式で質問をすると、AIが自動的に答えてくれるツールです。
令和7年1月現在、基本的に無料で利用することができます。
こちらの質問数に上限が有るので、沢山質問したい方は課金をおススメします。
料金は月額20ドルです。
私は、参考書を読んでもGoogle検索しても理解できないことを、Chat GPTに質問しながら勉強を進めました。
Google検索で調べてた時は、自分が知りたい内容に辿り着くまでに時間がかかっていました。

ひどい時は1時間くらい、検索に時間掛けてました。(笑)

戦略的に後回しするのがベストなんだけどね。
パーチャルの特性上そうはいかないのよね。
そこで私は、Chat GPTを使用することにしました。
Chat GPTに質問することで、知りたい事のほとんどを網羅することができます。
特に印象的だったのは、「最大値を求めるのに何故微分を使うのか?」という質問への回答です。
機械制御誘導機で、滑りの最大値を求める問題が出題されますが、これまでは何となく微分を使っていただけでした。
理解が中途半端だったので、何度も同じ間違えをしてました。
なので私は、「何故最大値を求めるのに微分を使うのか?」と質問を投げかけました。
この時のやり取りがこちらです。



このように親切丁寧に教えてくれます。
※私の誤字脱字が有っても、文脈から質問の意図を汲み取ってくれました。(笑)
説明文が分からないこともあるので、その時は、
「中学生でも分かるレベルで教えて」
など、質問の仕方を工夫すれば良いです。
その人のレベルに合わせて説明してくれるので、使わない手はないです。
しかし、2点注意しなければなりません。
1点目は、ただ教えてもらうだけでは理解できないことです。
質問に対する答えを見るだけでは、「ふ~ん」で終わってしまい、何日かしたら忘れてしまいます。
そうならないために、答えに対して自分の解釈を投げかけましょう。
2次試験は完全記述なので、自分の解釈をアウトプットすることも試験対策になります。
こちらの解釈が間違えていても大丈夫です。
AIが易しく教えてくれますし、理解できていると褒めてくれます。
パーチャル「私はイメージできないと問題を解けないので、これは大きかったです」
サーティ「自分の性質を理解できたからこそ功を奏したのね」
2点目は、誤情報です。
いくらAIが発達していても、完璧ではありません。
AIも間違えることもあります。
私はその対策として、「ソース元」を聞くようにしています。
AIは検索サイトより情報を得てるのもあるので、チャットで聞けばソース元を教えてくれます。
このように、誤情報が無いかの見極めも理解力向上に繋がります。

分からないことの質問やアウトプットなど、壁打ち相手に丁度良いです。

こちらの質問が多いとプラン上数時間質問できなくなるわ。
Notion

電験の問題が多過ぎて、自分の弱点が分からないよ!

無それなら、Notionを使いなさい。
主に私がどれくらいのレベルかを管理するのにNotionを活用しました。
Notionは簡単なメモからリスト管理、画像や調べたい項目やYouTube動画のURLなどを一括で管理できるツールです。

これは他の人とも共有でき、仕事での情報多やタスクの進捗などにも使えます。
「Notionって具体的にどんなことに使えるの?」
と思った方、こちらの動画を参考にしていただくと良いです。
動画を視聴して自分は、「勉強の進捗やスキマ時間に見直したい事を一括管理できる」と感じ、Notionを始めました。
こちらも基本無料で使用することができます。
私はどの問題が解けないかを管理すべく、自分から見た問題の難易度を以下のようにランク分けしました。
- Aランク:少し頑張れば理解できる
- Bランク:もっと頑張る必要あり
- Cランク:理解に苦労する
これらを下記画像のようにリスト管理し、弱点克服の進捗を確認してました。


問題の科目・単元・その内容・難易度をリストで分けて、周回数と問題の理解度をチェックしてました。
4月からこの方法を活用し、以下のようなスケジュールで学習を進めました:
- 4〜5月:Aランク主体で学習
- 6〜8月:A、Bランク主体で学習
- 9月〜11月:Cランクにも挑戦
また私は、めちゃくちゃ凡ミスが多く、内容は理解してても「単位の付け忘れ」や「%出すのに100を掛け忘れる」をよくやらかしてました。
特に私はADHD気質なので、余計ミスが目立ってました。
その対策としてNotionに、私が繰り返してきたミスを記録するようにしました。

上記画像はほんの一部で、35項目の凡ミスをやらかしてます。(笑)
ただ記録するだけでは克服できないので、私は模擬試験や試験本番前に振り返りました。
その結果、令和6年度試験では凡ミスを1つのみに抑えることができました。

令和6年受験時、電力管理問4の%インピーダンスを求める問題。
%算出で100を掛けるのを忘れてました。
凡ミス完全撲滅は難しいですね。

1つで抑えたんだから、パーチャルにしては上出来よ!
このように、弱点管理からメモと振り返りにも使えるNotion、とても便利です。
勉強仲間と進捗を共有すると、よりNotionの価値を引き出すことができます。
最後に

このように、思考習慣と勉強方法を見直してリベンジに向けて駆け抜けました。
令和5年度受験時に惨敗し、ここまで這い上がることができました。
不合格からリベンジまでの1年間を振り返ります。
不合格からリベンジへの軌跡
◎挫折から再出発へ(令和5年11月~令和6年1月)
《令和5年11月》
初めての受験で不合格を確信し、次の日からリベンジに向けた勉強を開始。
《令和6年1月》
不合格の通知。
◎学習方法の見直し(2月~5月)
《2月》
・「電験2種2次試験完全攻略」での勉強を開始。
・マコなり社長の動画「手放せば始まる」を視聴。私の思考習慣を大きく変えるきっかけになる。
《3月》
・集中力向上のためSNSと距離を置く。
・Notionを活用した新しい学習管理をスタート。
《4月》
・WAIS受診
《5月》
・WAISの結果から自分の長所・短所を明確に把握。
・マコなり社長インサイドストーリーズ視聴を開始し、強固な思考習慣作りを始める。
◎本格的な成長期(6月~8月)
《6月》
・「戦術で覚える」「キーワードで覚える」「電験王1種二次試験」も加えた学習を開始。
《7月》
・SNSアプリを完全に削除。
・これまで解けなかった問題を徐々に解けるようになる成長フェーズへ突入。
◎実力の確認と試練(9月~10月)
《9月》
・e-DENさんの模擬試験に2回挑戦。
自己採点で1回目102点、2回目105点と着実な進歩を感じる。
《10月》
・予期せぬコロナ感染で2日間勉強を中断。
・3回目の模擬試験で122点を記録。
・「私がこのように挑戦できるのは、家族が健康でいてくれるからだ」とへの感謝の気持ちが強くなる。
《11月》
試験本番となる令和6年11月10日を迎えました。

昨年の雪辱を果たす!
私は必ず合格する!

あなたならきっと大丈夫。
試験会場には昨年とは比べ物にならないくらい、自信に満ち溢れている私がいました。
次回、試験当日と結果発表に続きます。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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